オリックス不動産投資法人（OJR）は21日、「ラウンドクロス青山」（東京都港区）の譲渡を発表した。
同物件は、延床面積4,540.71平方メートル、鉄骨鉄筋コンクリート造陸屋根地下1階地上10階建のオフィスビル。同投資法人上場時より保有する物件で、安定的に稼動してきたが、（1）一部に竣工後に増築された床があり、建築基準法との適合性が確認されていないこと、（2）青山エリアにおけるオフィスビルとしての競争力、将来に渡っての内部成長による資産価値向上の可能性がいずれも限定的であることから、譲渡を決めたもの。
譲渡先は、オリックス（株）の出資会社であるオーリート・ツー（有）で、譲渡価額は52億5,000万円（譲渡価額と帳簿価額の差は5億2,600万円）。26日に引渡しを行なう予定。
譲渡後の同投資法人のポートフォリオは、43物件2,310億9,600万円となる。
なお、同物件の譲渡に伴い、2008年2月期の運用状況の予想について、営業収益99億7,200万円（前回発表比4.4％増）、当期純利益40億100万円（同15.1％増）、1口当たり分配金1万5,900円（同15.1％増）と修正したことを併せて発表した。