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アジア地域におけるホテル売買取引総額、過去最高の108億米ドルを記録/JLLH

 ジョーンズ ラング ラサール ホテルズ(JLLH)は21日、2007年のアジア地域におけるホテル売買取引総額が108億米ドル(約1.2兆円)に達したと発表した。

 ホテル売買主要(500万米ドル以上の案件)取引件数は83件。取引規模上位5件のうち4件は日本における取引が占め、さらに日本では過去最高のホテル売買取引額である68億米ドルとなった。
 アジア地域全体におけるホテル1部屋当たりの平均取引金額は、約22万5,000米ドル(前年比15.3%増)と、1997年以来、過去最高の金額。
 同社のアジア代表・マネージング ディレクターのスコット・ヘザリントン氏は「好調な地域経済とレジャーマーケットの拡大に支えられ、アジア地域のホテル運営実績は引き続き堅調、ホテル投資家には魅力的に映っている」と述べた。

 また、域内投資家による取引が大半を占める一方、地域を越えた取引が全ホテル売買取引の46%を占め、前年実績の39%から大幅に増加した(同30億米ドル増)。
 これについて同氏は「アジアでは都市化と開発の継続により、今後も長期的に経済成長が続くものと見られる。米国経済の失速を示唆する予測が多い中、投資家はアジア(主に発展途上エリア)が比較的その影響を受けにくいと見ている」と述べている。

 なお、他地域からの投資資金の流入は、米国のプライベート・エクイティグループと中東の投資家からの資金が大半を占めたという。


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