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「東京ミッドタウン」「グランドトウキョウノースタワー」などの大規模商業施設等が寄与し、増収増益/三井不動産

 三井不動産(株)は7日、2008年3月期第3四半期決算(連結)を発表、記者会見を行なった。

 当期(2007年4月1日~12月31日)の連結成績は売上高9,138億8,300万円(前年同期比19.4%増)、営業利益1,021億3,000万円(同14.2%増)、経常利益932億4,800万円(同21.0%増)、当期純利益584億800万円(同12.2%増)となった。

 「賃貸」セグメントにおいて、前期に竣工・稼動した東京ミッドタウン(東京都港区)や「ららぽーと横浜」(横浜市都築区)など、首都圏4ヵ所の大規模商業施設が収益寄与したことに加え、「グランドトウキョウノースタワー」(東京都千代田区)など当期竣工したオフィスビルおよび商業施設が収益に寄与し、前年同期に比べ、528億円増収、65億円増益となった。

 「分譲」セグメントでは、個人顧客向け住宅分譲において、「パークシティLaLa横浜」(横浜市都築区、総戸数705戸)など大規模物件の引渡しがあったため、増収増益に。また、投資家向け分譲も順調に進捗し、セグメント全体で、同722億円の増収、52億円の増益となった。

 また、「仲介・販売受託・コンサルティング」「管理受託」「住宅部材・商品等販売」の各セグメントについても、対前年同期比でそれぞれ増収増益となった。

 なお、空室率は引き続き低水準で推移しており、当期における全オフィス・商業施設の空室率は連結ベースで1.2%。
 
 通期の連結業績については、売上高1兆3,800億円、営業利益1,750億円を見込んでいる。

 なお、会見の席上、今後の増収のための方策を問う記者に対し、執行役員経理部長の浅井裕史氏は、大手町ビルなど再開発を前提にしたビルの取得があることにも触れ、今後も積極的にビルを取得していく考えを明らかにした。


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