藤和不動産(株)は21日、09年3月期を初年度とするグループ中期経営計画「START NEXT50(2009年3月期~11年3月期)」を発表した。
前事業計画(06年3月期~08年3月期)が、利益目標を1年前倒しで達成したことから、新中期経営計画では「将来を見据えた安定的かつ継続的な成長の出発点となる3ヵ年」と位置づけ、マンション事業を核としながら、事業ポートフォリオに将来の収益の柱となる新たな分野を加え、社会や市況の変化に左右されず、将来にわたって継続的な成長を実現する足掛かりを作ることが狙い。親会社である三菱地所(株)グループとの連携も強化し、住宅業界におけるゆるぎない地位を確立する。
主力のマンション事業では、(1)「BELISTA」ブランドの強化、(2)エリアバランスの確保、優良長期案件の取り込み、(3)商品企画力の向上、コスト競争力の強化などを実施していく。
また、宅地造成、賃貸住宅開発、その他新規事業分野へも進出。仲介・PM事業は、リテール部門の強化、PM受託物件の単価・料率の向上、量的拡大を図っていく。
これらの取り組みにより、計画最終年度(11年3月期)末には、連結売上高2,290億円(08年3月期予想比37.9%増)、営業利益175億円(同27.7%増)、経常利益120億円(同20.0%増)、自己資本比率17.0%(同1.6ポイントアップ)をめざす。