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住宅市場の経営環境激変に対応/積水ハウスが中期経営計画策定

 積水ハウス(株)は、2011年1月期を最終年度とするグループ中期経営計画(09年1月期~11年1月期)を策定した。

 サブプライムローン問題に端を発した経済不安、住宅着工件数の大幅な減少といった住宅市場を取り巻く環境の激変に対応するのが目的。

 主力の住宅事業においては、営業社員、技術系社員の人員増強を行なう一方で、全国548ヵ所にある住宅展示場のうち、規模の小さい70ヵ所を廃止するほか、事務管理部門の人員を削減するなど積極策とコストダウン策を併行して実施。生産体制についても、全国主要5工場による地域別一貫生産方式を一部見直し、生産ラインを統廃合する。

 また、地方都市の若年、一次取得者向けの中級商品として、従来商品の基本スペックを変更することなく、住宅性能表示の主要4項目で最高等級を実現する新商品を開発。市場に投入することで、年間売上げ1,000億円を実現する。これらにより、11年度1月期の売上高目標を8,200億円とした。

 同経営計画では、11年1月期の連結売上高目標を1兆8,500億円(08年1月期比15.7%増)、営業利益1,238億円(同12.8%増)、経常利益1,250億円(同9.6%増)、当期純利益700億円(同16.0%増)としている。


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