(株)生駒データサービスシステム(IDSS)は11日、2008年2月期の三大都市オフィス市況動向を発表した。
東京23区の空室率は1.9%(前月比0.1ポイント上昇)、主要5区も1.8%(同0.1ポイント上昇)とわずかに上昇した。空室を抱えて竣工したビルも数棟あったものの、順調に空室を消化するケースも散見され、空室率は微増にとどまった。
Aクラスビルの空室率は1.3%(同0.1ポイント上昇)だったが、Sクラスビルの空室率は1.6%(同0.2ポイント上昇)。企業の拠点再編成に伴う大形空室が顕在化し、空室率を引き上げた。
また、23区と主要5区の平均募集賃料は、それぞれ1万3,960円/坪(同150円増)、1万4,670円/坪(同160円増)と引き続き上昇基調で推移している。
なお、他都市の空室率は大阪市5.6%(同▲0.1ポイント)、名古屋市6.6%(同0.2ポイント上昇)となった。