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公団住宅建て替え事業、「アトラス国領」が完成/旭化成ホームズ

「アトラス国領」俯瞰。高層棟と低層棟がバランスよく配置され、周辺エリアへの圧迫感を無くしている
従前の「国領団地」の配棟を引き継ぎ、建物と建物との間に路地が走っている。豊かな植栽で彩られ、通風・採光面でのメリットも大きい

 旭化成ホームズ(株)は18日、旧日本住宅公団(現・(独)都市再生機構)「国領住宅」建て替え計画として進めてきた分譲マンション「アトラス国領」(東京都調布市、総戸数320戸)の竣工に伴い、報道陣に公開した。

 同物件は、京王線「国領」駅から徒歩6分に位置。4~14階建て全7棟で構成する大規模マンション。建て替え前の建物は1964年、4階建て7棟144戸が分譲された。住戸は、3Kもしくは3DK、平均専有面積は45平方メートルだった。

 同社は、2000年建替組合に参加。同団地は、都市計画法11条(一団地の住宅施設規制)のため、建ぺい率が20%、容積率70%に制限されていたが、01年に国土交通省が同規制の運用見直しを発表。周辺エリアと同等の建ぺい率60%、容積率200%が適用となり、05年に建て替え決議、06年に着工していた。従前所有者は、自己負担無しで専有面積66平方メートルの住戸への住み替えが可能となり、同社は所有者が譲渡した住戸等も含め、207戸を販売した。

 街路沿いは低層棟、敷地中央を高層棟とすることで周囲への圧迫感を軽減。既存の植栽はできる限り残し、建物間を植栽で彩った路地とすることで、通風・採光にも配慮した。また、雁行形式を取り入れることで、住戸の採光面を増やし、開放感も高めた。

 一般販売住戸は、1LDK~4LDK、専有面積45~107平方メートル。坪単価217万円。すでに、残り17戸まで販売が進んでいる。


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