(社)不動産流通経営協会(FRK)は28日、2006年の「FRK既存住宅流通指標」を発表した。
同指標は、同年の新築住宅着工総数と既存住宅流通量の総数に対する、既存住宅流通量の割合を示したもの。既存住宅流通量については、建物売買による所有権移転登記個数をもとに、個人および法人によって取得された既存住宅の総流通量としている。06年は、新築住宅着工数129万戸に対し、既存住宅流通量は52万戸(前年比4.6%増)となり、流通指標は28.7%(同変動なし)となった。流通指標は、この8年間で6.5ポイントアップしており、一貫して増加傾向にある。
また、同協会は同時に「市場で流通しうる住宅ストック量の推計」を発表した。同推計は、「居住面積」(一戸建て70平方メートル以上、共同住宅50平方メートル以上、長屋建て70平方メートル以上)、「耐震基準」(1981年築~)、「住宅設備基準」(浴室付き)から、「市場で流通しうる物件」を選別した。
それに該当する戸数を推計した結果、03年時点における市場で流通しうる住宅ストック数は約2,234万戸となり、居住世帯がある専用住宅戸数約4,526万戸の約49%となった。