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まちなみ景観の評価手法を作成/プレハブ協

 (社)プレハブ建築協会は18日、「まちなみ景観評価の提案」を作成したと発表した。

 「まちなみ景観評価の提案」は、「まちなみ景観評価」をできるだけ客観的に同じ視点・数値化で評価するもの。「まちなみ景観調査シート」の解説・記入要綱と「まちなみ景観評価」の解説の2部構成となっている。

 「まちなみ景観調査シート」では、評価項目として、「まち・街区要素」「街路景観要素」について4割の配点を、「家並み景観要素」「家並み景観要素(外構)」「住人の取組み」について6割を配点。まちなみ景観を形成するうえで役割の大きい植栽は、道路からの景観ということで、緑被率ではなく緑視率を用いて評価。また、まちなみ全体の評価だけでなく、一軒ずつの住宅が周辺の環境に配慮して工夫をしているか、という視点からも評価を行なう。

 同協会では、環境行動計画「エコアクション21」ならびに「住生活向上推進プラン」の中で、良質な居住環境の形成について、美しいまちづくりの推進を取り上げており、今回提案したまちなみ景観の評価手法は、住宅業界団体では初めて。

 説明会で、同協会環境分科会まちなみワーキング座長の山中秀実氏(積水ハウス(株)商品開発部景観企画グループ部長)は、「既存のまちなみ景観を評価する一つの手法として、まちなみ景観評価の提案を作成した。優れた住環境や環境に配慮したまちなみが、少しでも、住む人の資産価値に反映されることを願っており、住宅業界の統一基準の一つにしたい」などと述べた。


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