三井ホーム(株)は4月28日、2008年3月期決算を発表した。
当期(07年4月1日~08年3月31日)の連結売上高は2,455億3,200万円(前期比0.7%増)、営業利益は50億300万円(同4.1%増)、経常利益は47億8,500万円(同▲2.9%)、当期純利益は21億2,900万円(同▲24.3%)。
当期は、期首受注残が前期を下回っていたこともあり、専用住宅事業では減収となったが、リフォーム事業、インテリア商品販売および不動産分譲事業での増収により、売上高および営業利益は前期比で増加した。
固定資産除却損や連結子会社2社の清算に係る子会社整理損など、特別損失を15億7,400万円(前期比9億7,100万円増)計上したこともあり、当期純利益は前期比で減少した。
セグメント別では、建築請負事業は、新商品を発売し、同社のデザイン力や暮らし方を含む提案力を訴求するとともに、ブランドイメージのいっそうの向上に努めたことが、期首受注残が前期を下回ったことなどによる専用住宅事業の減収により、売上高は前年比▲2.8%の1,943億3,600万円となった。
住宅部資材加工・販売事業は、三井デザインテック(株)のインテリア商品販売事業の増収により、売上高、営業利益ともに増加。
金融・リース事業では、専用住宅事業における一次取得者層からの受注増加に伴い、三井ホームリンケージ(株)において土地つなぎ融資の取扱高が堅調に推移したことなどから、売上高が増加。しかし、調達金利の上昇により、金融原価が増加、営業利益は減少した。
その他の事業については、専用住宅事業の受注拡大を図るため、販売用宅地を購入し、その販売に注力したほか、三井ホームエステート(株)の賃貸管理戸数が増加したことなどにより、売上高・営業利益とも増加した。
次期では、連結売上高2,500億円、営業利益55億円、経常利益55億円、純利益29億円を見込んでいる。