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減収ながらも最終利益大幅増/フジ住宅08年3月期決算

 フジ住宅(株)は7日、2008年3月期決算を発表した。

 当期(07年4月1日~08年3月31日)の連結売上高は487億9,300円(前年同期比▲6.6%)、営業利益27億2,300万円(同▲35.7%)、経常利益24億1,300万円(同▲41.0%)、当期純利益20億9,700万円(同130.2%増)と、減収ながらも増益となった。

 セグメント別にみると、不動産販売事業では、戸建て住宅の受注総戸数が656戸、受注契約高231億5,200万円(同▲16.7%)、引渡し戸数は758戸、売上高270億4,100万円(同▲0.4%)となった。また、中古住宅事業の堺市方面への事業拡大により引渡し戸数が増加し、売上高は80億600万円(同39.6%増)と伸長。不動産投資ファンド向け賃貸マンション事業も受注契約高も45億800万円(同277.4%増)と大幅に伸長したが、引渡し棟数は減少。これらの結果、不動産販売事業全体では、売上高401億6,600万円(同▲1.0%)、営業利益31億4,800万円(同▲21.2%)となった。

 土地有効活用事業では、受注契約高は前期比20.3%増の30億600万円となったものの引渡し件数の減少により売上高22億7,200万円(同▲60.4%)と大きく減少し、営業損失は1億2,700万円。

 賃貸および管理事業では、土地有効活用事業に関連して賃貸物件および管理物件の取扱い件数が増加し、売上高61億5,800万円(同8.8%増)、営業利益4億6,400万円(同11.9%増)となった。

 その他事業において、中古住宅の仲介から中古住宅の買取再販に事業シフトを行なったことにより、仲介手数料収入は減少したものの、販売費およびローンジム手数料収入に係る管理費削減などにより販管費が大きく減少。売上高1億9,600万円(同▲24.0%)となったものの、営業利益は前期より3,500万円多い1,800万円となった。

 なお、純利益増は、同社保有の大阪府泉南郡の固定資産売却による過年度計上済み評価損の税務上実現による支払い税金が減少し、前期より9億2,500万円増加したことによる。

 次期は、売上高446億円、営業利益24億6,100万円、経常利益22億3,000万円、当期純利益12億9,300万円を見込んでいる。


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