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住宅資材部門の大幅減益により減収減益/すてきナイスG、08年3月期決算説明会

 すてきナイスグループ(株)は29日、2008年3月期決算説明会を開催した。

 当期(07年4月1日~08年3月31日)の連結経営成績は、売上高2,574億700万円(前年同期比▲9.4%)、営業利益30億4,100万円(同▲39.3%)、経常利益20億6,200万円(同▲52.5%)、当期純利益8億8,400万円(同▲66.7%)。

 セグメント別にみると、住宅資材事業における住宅資材部門では、新潟県において製材事業を開始するなど、事業基盤の強化を図ったものの、住宅着工戸数の大幅な減少により、売上高1,878億1,000万円(同▲7.9%)と減収に。さらに、木材・合板等の市況低迷による販売単価の低下などにより、営業利益は前期より16億9,800円減益の1,900万円に止まった。

 不動産事業におけるマンション部門では、マンションの売上計上戸数が前期の1,477戸から1,052戸と減少。一方、一戸建住宅部門では、完成・引渡しが順調に推移し、売上計上戸数は前期の217戸から234戸に増加。これらの結果、同事業の売上高は631億6,200万円(同▲13.1%)、営業利益53億8,400万円(同▲8.9%)を計上した。

 説明会の席上、同社取締役社長の平田恒一郎氏は「官制不況により住宅の着工戸数が減少しているが、当社は工務店や販売店が受注をとれる仕組みを構築していく。建替え需要の創出など、潜在顧客の顕在化に努め、資材販売の拡大をめざす。また、マンション市場については、団塊世代、団塊ジュニアの需要が続いていくと見込まれることから、当社の得意エリアに資力を投じていきたい」と述べた。

 次期は、売上高2,750億円、営業利益37億円、経常利益25億円、当期純利益13億円を見込む。


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