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良質なまち並みの形成を/プレハブ建築協会が通常総会

「住宅の価値が劣化しない良質なまち並みを形成していきたい」と話す会長の樋口武男氏

 (社)プレハブ建築協会は30日、平成20年度通常総会を開き、平成20年度事業計画案などを承認・可決した。また、役員改選も行なわれ、樋口武男氏(大和ハウス工業(株)会長兼CEO)の会長再選が決まった。

 平成20年度事業計画には、住宅に対する消費税のあり方をはじめ、住宅に係る金融・税制等の住宅・土地対策全般について、関係諸機関に対し積極的に提言・要望を行なっていくことが盛り込まれた。
 さらに社会的要請への対応については、良質な住宅ストックの形成を図るため、長期優良住宅への取組みを積極的に進めるとともに、「住生活向上推進プラン」に基づく住宅履歴情報、既存住宅評価方法、省エネリフォーム技術等に関する研究を引き続き推進していく。
 また、教育・研修については、プレハブ住宅コーディネーター資格認定事業について、教育テキストの拡充およびカリキュラムの改定を行なうとともに、住宅営業に関するユーザー向けアンケートの実施等を通じ、営業担当者に対する教育の充実を強化する。
 研究・技術開発については、木質系パネルのJIS規格の見直し、鉄鋼系の薄板鋼材の溶接に関する新たな基準の策定等技術基準の合理化に関する検討を進めていく。

 総会後の記者会見であいさつした樋口会長は、「優良な住宅ストックを形成するため、住宅の価値が劣化しない良質なまち並みの形成を図っていきたい。また、環境共生に対する配慮を通じて、循環型社会の実現をめざしていきたい」などと述べた。


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