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マンション事業営業利益の大幅減で減収減益/穴吹工務店08年3月期決算

 (株)穴吹工務店は5日、2008年3月期決算を発表した。

 当期(07年4月1日~08年3月31日)の連結売上高は1,786億8,900万円(前年同期比▲1.2%)、営業利益47億1,200万円(同▲45.0%)、経常利益21億1,600万円(▲67.6%)、当期純利益▲24億7,600万円(前年同期:26億500万円の純利益)。最終利益のマイナスは、投資有価証券評価損、事業譲渡損など特別損失約44億円を計上したため。

 穴吹工務店単体のマンション事業では、売上計上戸数4,503戸(前年同期比▲4.0%)、売上高1,187億2,100万円(同▲2.7%)を確保したが、原価率の上昇や顧客の購入意欲の減退等により、契約高も1,070億3,100万円(同▲5.0%)にとどまった。
 また、戸建住宅事業は、生活提案型営業など販売体制の強化に努め、売上高129億200万円(同▲3.4%)、経常利益3億8,100万円(同14.5%増)。管理事業は、マンション管理棟数が1,008棟(同10.2%増)と1,000棟を突破し、売上高110億4,700万円(同10.2%増)、経常利益3億6,400万円(同▲35.1%)となった。

 当期については、景気減速懸念によるマンション購入意欲の減退、建築減価の上昇の影響から、マンション事業は厳しさを増すと予測。「地方の事業所統廃合や常設モデルの開設等による営業コスト削減と、エリアマーケティングの強化で乗り切りたい」(代表取締役社長:穴吹英隆氏)とし、マンション販売戸数4,800戸、連結売上高2,000億円、経常利益30億円、当期純利益19億円を見込む。


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