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ミサワホーム、高額商品ブランド「CENTURY」を積極展開

「CENTURY」浜田山展示場内モデルハウス外観
ライトコートに面したキッチン。システムキッチンを含め、設備なども高級品を採用している
ダイニングにはダンロコーナーが。採用した煉瓦も含め、細かいこだわりが至るところに…

 ミサワホーム(株)は、同社では最高額商品として位置付けている「CENTURY」受注棟数拡大に力を入れる。規格商品のニーズが高まる一方、顧客ニーズや価値観の多様化により、自由設計商品の比率も高まっていることから「CENTURY」ブランドを強化していくことで、高額注文住宅市場に向けての体制を整備、さらなる受注拡大を図る考え。現在、同ブランドのシェアは、同社総受注戸数の1割にも満たないが、これを3割にまで拡大する方針。

 同ブランドは、同社が認定するデザイナーが、それぞれの個性を生かしたプランニングにより、顧客のニーズを最大限に満たしていく注文住宅で、受注坪単価100万円以上、平均受注価格も5,000万円を突破する。

 「CENTURY」の販売およびブランド力を強化していくため、子会社である(株)ミサワホーム総合研究所内に、「センチュリーデザインオフィス」を設立。今後の商品化を前提としたデザイン・生活提案の先行開発、設計コンペ作品集制作、デザイナーズニュース等の発行などにより、「CENTURY」シリーズのシステム化および部品・建材開発などの役割を担っていく。

 また、「CENTURY」ブランド強化の一環として、東京都杉並区の浜田山住宅公園内にモデルハウスを完成させ、5日、報道陣へ公開した。今回完成したモデルハウスは、敷地面積222.98平方メートル、延床面積234.39平方メートル。住宅中央部に約5.5畳のライトコートを設け採光性を高めつつ、その周りに1階には12.5畳のサロンや19畳のダイニング&ダンロコーナー、キッチンなどを、2階には8畳のライブラリー、10.5畳の洗面・浴室などを配置した贅沢なつくりとしている。

 記者会見であいさつに立ったセンチュリーデザインオフィス室長の中谷 純氏は「センチュリーデザインオフィスでは、企業内デザインセンターとはスタンスを変え、顧客に対する生活提案も含めて研究していきたい」と語った。


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