NPO法人日本不動産カウンセラー協会は18日、通常総会・懇親会と併せて、公開講演会を東京コンファレンスセンター（東京都港区）にて開催した。
公開講演会は、冒頭で同会副理事長・河野 擴氏が「今年度は設立20年を迎える節目のとき。今後の課題はCRE・PRE戦略や、不動産オークションへの支援である。また、RICS（Royal Institution of Chartered Surveyors、英国王立勅許鑑定士協会）の発行した評価基準書を国内初で翻訳し7月に出版することが決定した。今年からわが国でも海外物件をREITなどに投資不動産として組み込めることになったが、その際の不動産鑑定評価は現地の評価基準で行なうことになる。そのような際に役立てていただきたい」とあいさつした。
講演は、森ビル（株）取締役副社長である山本和彦氏を講師に招き、「世界への挑戦～森ビルの都市づくりヴィジョン～」をテーマに開催。
森ビルがこれまで取り組んできた複合開発を（1）日本の都市づくり、（2）森ビル都市開発の経緯、（3）都市開発のコンセプト、（4）これからのアジアという表題で展開。ドイツをはじめとした海外の都市づくりとの比較や今後日本で求められるまちづくり、同社の海外進出などについて述べた。