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東京工業大学、三菱商事と「CO2ゼロライフ」達成に向け共同研究/アイフルホームカンパニー

東京都葛飾区高砂に完成した「クールアースモデル住宅『家+庭生活』」
「日本人が昔から持っている知恵・文化を生かしたCO2削減策を提案していきたい」と語るアイフルホームカンパニープレジデント・大竹俊夫氏
写真左から、「クールアースモデル住宅」の開発・研究を行なうキッズデザイン研究所主任技術研究員・野口浩行氏、大竹氏、「再生可能エネルギーを利用した電気自動車向け充電インフラシステム」の共同研究に取り組む東京工業大学総合研究院教授・柏木孝夫氏

 (株)トステム住宅研究所アイフルホームカンパニーは、地球温暖化対策として、家庭の暮らし全体でCO2をゼロにする「CO2ゼロライフ」実現をめざし、実験住宅「クールアースモデル住宅」を東京都葛飾区に建築した。
 なお、この住宅は、東京工業大学、三菱商事などとの「再生可能エネルギーを利用した電気自動車向け充電インフラシステム」に関する共同研究開発プロジェクトの実験場としても活用する。

 「クールアースモデル住宅」とは、高断熱による「閉じる技術」、太陽光、風、緑などの自然を最大限に活用する「開ける技術」、電気や熱、雨水を「ためる技術」などを含めさまざまな取り組みにより、家だけではなく自動車も含めた生活全般のCO2排出を、限りなくゼロにする「CO2ゼロライフ」をめざすもの。併せて、生活全般におけるエネルギーにかかるコスト(光熱費+自動車の燃料費)の減少も図っていく。

 一般的住宅では3KW程度のところ、6.48KWの太陽光発電システムを設置。その電力を電気自動車にも利用。また高価な家庭用蓄電池の代わりとして電気自動車を蓄電池としても活用することで、住宅への電源供給ができるようにする。これにより、太陽光の弱い時期や夜間には自家発電した電力を活用できないというこれまでの弱点を克服する。

 結果、住宅におけるエネルギー使用を極力少なくする工夫に加え、CO2をほとんど排出しないエネルギーの有効活用により、「CO2ゼロライフ」の達成が可能という。


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