(株)アンクラージュ、関西大学、(財)社会開発研究センターは3日、3社が連携して推進するカレッジリンク型シニア住宅「クラブ・アンクラージュ御影」(神戸市灘区、総戸数218戸)のプレス内覧会を開催した。
同物件は、阪急神戸線「御影」駅より約1.5kmに立地する、鉄筋コンクリート造一部鉄骨造、地下3階地上3階、塔屋1階建てのシニア向け分譲住宅。敷地面積2万2,265.90平方メートル、延床面積3万1,097.46平方メートル。介護付き有料老人ホーム(非分譲、総室数63室)も併設されており、要介護状態になった場合には移り住むことが可能。
「カレッジリンク型シニア住宅」とは、大学と住宅運営者とが連携して展開する住宅で、入居者は大学のキャンパスで学生とともに講義やゼミに参加できるほか、キャンパス内の施設も自由に利用することができる。大学内で実施する「オンキャンパス・プログラム」と物件内で実施する「オンコミュニティ・プログラム」を用意。入居者は試験などの所定の要件を満たせば、正規学生として受講できるほか、高卒・もしくはそれに準ずる資格を所有していれば、聴講生として受講することができる。
「オンキャンパス」の正規講座の授業料は2万8,000円/科目・学期+選考料7,000円。なお、特別講座は無料。「オンコミュニティ」の授業料はオペレーションサービス料に含まれる。
住戸の間取りは1LDK+S~3LDK、専有面積は51.50~133.64平方メートル。緊急コールボタンや生活リズムセンサーなどを設置、緊急時の対応を可能にしている。
さらに、バーやシアタールーム、フィットネスルームなど、多彩な時間を過ごすことができる共用施設も多数用意した。
メディカル・サポートとしては、棟内に診療所「アンクラージュ御影山野手クリニック」を開設する予定のほか、看護師が24時間常駐する訪問介護ステーションも設置する。第1期の販売戸数は59戸で、販売価格は4,500万~1億2,930万円(税込)。最多価格帯は7,800万円台。修繕積立金、管理費、食費を含めた最低月額費用は20万9,200円(居室内水道光熱費別)。
記者会見の冒頭、アンクラージュ最高顧問・多摩大学名誉学長の野田一夫氏は「知的好奇心が旺盛な高齢者の人たちに向けて門戸を開こうというのが、“カレッジリンク型シニア住宅”の趣旨。高齢者が残りの人生を満足して過ごせ、しかも生産的に暮らすことができる。同物件は今までのシニア住宅のコンセプトを打破する物件になる」と語った。また、同社代表取締役社長の東良 隆氏は、神戸市西区で2,000戸規模のカレッジリンク型シニア住宅を開発する予定であることも明らかにした。