(株)東京カンテイは31日、同社独自のマンション収益指標「マンションPER」による、首都圏主要駅別の分析レポート「マンションPER2008」を発表した。
「マンションPER」とは、新築時のマンション価格が賃料年間分で回収できるかを求めたもので、数値が低いほど「高収益の物件」となる。
首都圏新築マンションPER上位の駅は、トップがJR「品川」駅の15.10、2位横浜高速鉄道みなとみらい線「馬車道」駅の15.61、3位が京浜急行本線「京急鶴見」17.26となった。「品川」駅は、数年前に再開発が行なわれポテンシャルが高まったエリア。また「馬車道」駅は新線・新駅で交通利便性が増したエリアで、こうした「再開発」「新線・新駅」がPERランキング上位に多く登場している。
高価格・高賃料によりPERが低くなる駅は、総合ランキング同様JR山手線「品川」がトップ。以下東京メトロ丸ノ内線「中野新橋」駅19.24、同線「四谷三丁目」駅20.38など、JR山手線内もしくは至近のエリアがランクインしている。反対に、高価格だが比較的賃料が低いためPERが低くなる駅は、トップの東京メトロ日比谷線「六本木」駅(46.87)をはじめ、分譲価格が1億円を超える駅が5駅ランクイン。城南・城西の良好な住宅地のあるエリアが、相対的に賃料相場が低く多くランクインしている。
なお、08年の首都圏全体のマンションPERは26.39で、前回調査(06年)の22.88から約3.5年分悪化している。