(株)ダイナシティは7日、不動産ソリューション事業の廃止と開発中の一部プロジェクト中止など事業再構築の実施を発表した。
不動産ソリューション事業は、2007年3月期に売上高226億円、売上総利益38億円を計上。08年3月期も、売上高85億円、売上総利益20億円を計上し、同社の売上高シェア25%を占めている。しかし、不動産業界への融資引き締めにより、販売先の資金調達が困難となり、決済時期の延期や解約が発生していることから、同事業の廃止を決定したもの。
同事業の廃止により、09年3月期で予定していた約売上高149億円の減少が見込まれるものの、スタッフ10名を含めた経営資源を、主力のコンパクトマンション販売に移管することで、業績向上を図る。
同時に、景気動向に左右されやすい富裕層向けの高級マンション分譲や予定収益をあげることが困難な21プロジェクトについて、事業続行を中止する。なお、これらの実施による09年3月期業績への影響は、今後精査の上、発表する。