不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

「HABITA」の3モデル住宅を報道陣に公開/Misawa・international

「岩瀬牧場」モデル。外壁はモルタルかきおとしで、自然な風合いを生かしている
「岩瀬牧場」モデル(手前)から臨む「SORA・MADO」モデル
「超長期住宅とするためには、商品としての陳腐化を防ぐためにも、デザイン性を重視する必要がある」と語る、三澤社長。

 Misawa・international(株)(東京都新宿区、代表取締役社長・三澤千代治氏)は28日、千葉県山武市で開発を進めていた「HABITA超長期住宅」のモデル住宅3棟について、9月13~15日の一般公開を前に、報道陣へ公開した。

 「HABITA」とは、大断面木構造での200年住宅の実現をめざして開発された商品。今回千葉県山武市に「出居民家」(施工面積約42坪)、「岩瀬牧場」(同約42坪)、「SORA・MADO」(平屋タイプ、同約34坪)の3つを建設した。

 いずれも大断面五寸角柱(150mm)を利用。古民家に共通の現し構法を採用した、木のぬくもりあふれる住宅となっている。

 モデル住宅は分譲地「さんぶの杜」内に建設されており、全75区画の販売開始は9月13日からを予定している。

 合わせて、同社では、国土交通省が公募した「超長期住宅先導的モデル事業」に「HABITA超長期住宅」を応募、7月上旬に採択を受けたことについても説明を行なった。
 同事業は、住宅の長寿命化に向けた普及啓発に寄与するモデルとなる事業について、建設工事費等の一部を国が補助する制度。
 第1一回の募集では603 件の応募があり、うち40プロジェクトが採択された。なお、同社の「HABITA超長期住宅」は、新築住宅の戸建て部門で採択され、新築住宅戸建て部門全体では、507件の応募で24プロジェクトが採択されている。
 同社では、36棟相当の補助枠を受けており、現在、既存顧客のへの対応の中で消化の予定で、31棟の審査の準備を開始しているという。

 三澤社長は、「30年前後で住宅の価値を0とする背景が長かったこともあり、『木造住宅が、本当に200年も持つのか』という疑問も持つ人もいるに違いない。しかし、日本はもちろん、世界には築後300年、400年、500年という木造住宅が多数ある。長持ちする躯体、そして長持ちさせるためにデザイン性も重視した『HABITA』は、超長期住宅普及へと政策が転換した中、高い支持を得ることができるだろう」と述べた。


最新刊のお知らせ

2025年5月号

「事故物件」、流通の課題は? ご購読はこちら