ビルディング企画(株)は9日、2008年9月度の東京主要5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)のオフィスビル市況に関する調査速報を発表した。9月1日~30日までにテナント募集を行なった5,184棟のオフィスビルを対象に行なったもの。
これによると東京5区大型ビルの平均空室率は3.69%(前月比0.28ポイントアップ)となり、7ヵ月連続の上昇となり、36ヵ月ぶりに3.5%台を突破した。
エリア別では、千代田区2.50%(同0.10ポイントアップ)、中央区1.79%(同0.23ポイントアップ)、港区4.71%(同0.07ポイントアップ)、新宿区4.87%(同0.53ポイントアップ)、渋谷区4.56%(同0.44ポイントアップ)と全面アップとなった。
また、平均募集賃料は、坪当たり3万1,627円(同▲472円)。同社は「オーナーはこれまで、フリーレントの導入など賃料相場に影響を与えない形でテナント誘致を図ってきたが、ここにきて底値ベースでの値下げに踏み切るケースもみられ、募集賃料の下落が現実の数字として表れるようになった」と分析している。