不動産マーケティングを手がけるアトラクターズ・ラボ(株)(東京都千代田区、代表取締役:沖有人氏)は17日、マンション購入者の意識調査結果を発表した。同社サイトに会員登録したユーザーのうち、過去3ヵ月以内に新築マンションの販売センターに行った人を対象に調査したもので、有効回答数は197件。
現在の物件価格について、「高い」と回答した人は62.2%に達し、「安い」と答えた2.5%を圧倒した。また、「高い」と答えた回答者のうち、15.2%が「購入をあきらめるほど高い」と答えた。
また、「価格が高くてあきらめた物件数」との問いでは、約80%のユーザーが「ある(1件以上)」と回答。その平均物件数は1.9件で、「購入したいと思った物件数」の1.2件を上回った。購入したい物件が2件以上あると答えたユーザーは過去最低の36.4%となり、購入意欲の低下がうかがえる。
一方、「あきらめた物件」がどれほど下がれば再度購入を検討するかとの問いでは、「15~20%」が41.1%でトップ。平均は19.2%だった。さらに、1年後の住宅価格については、67.2%のユーザーが「下がる」と回答している。これらを踏まえ同社は「消費者は物件価格に対してシビアになっており、購入マインドが冷え込んでいる状況が明らかになった」と分析している。