(株)東京カンテイはこのほど、投資用ワンルーム市場の調査・分析結果を発表した。
首都圏で2008年1~9月に流通していた中古ワンルーム2万3,578事例を調査したところ、表面利回りは7.63%(前年比0.01ポイントアップ)となり、6年ぶりに上昇した。都心の築浅物件の供給が増えたことで、平均価格は1,112万円(同0.6%増)となったが、平均賃料も7万703円(同0.8%増)と上昇したことから、利回りもアップした。
一方、首都圏で供給される中古ワンルームのうち、41.0%がバブル後(1990年以後)建築のものだった。同社は「新築ワンルームが、ここ数年郊外に供給立地を移していることから、ストックとして市場に流通する利回りの良い都心部の築浅物件が、投資ニーズの受け皿になっている」と分析している。