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扶桑レクセルを今期中に吸収合併、15%規模の人員削減/大京が大規模リストラ

 (株)大京は5日、今後の経営合理化策について発表した。マンション分譲市場、金融情勢の悪化に伴う業績不振を受けてのもの。

 同社は、2009年3月期第2四半期決算で、棚卸不動産評価損約323億円、繰延税金資産取り崩し約48億円など多額の損失を計上する予定で、これにより同期は連結経常損失388億円、当期純損失440億円、また通期でも連結経常損失440億円、当期純損失510億円となる見込み。この業績悪化に伴う自己資本毀損を増強するため、筆頭株主であるオリックス(株)に優先株式による増資引き受けを打診。おおむね同意を得ている。

 一方、マンション事業の規模を縮小し、収益力を高めるため、100%出資の連結子会社、扶桑レクセル(株)を、今期中に吸収合併。同事業の合理化・スリム化を図る。また、全国展開している同事業のエリアポートフォリオを見直し、首都圏・近畿圏・中部圏の3大都市圏をいっそう強化する。

 主力である分譲マンション事業の合理化・スリム化に伴い、約4,000名に及ぶグループ社員についても、15%規模の人員削減を行なう予定。なお、今回の業績悪化の責任をとり、08年11月~09年6月までの8ヵ月間にわたり役員月額報酬を10~50%減額する。


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