シービー・リチャードエリス(株)(CBRE)は11日、2008年10月期のオフィスビル市況速報を発表した。
東京主要5区の空室率は2.7%(前月比0.3ポイント増)となった。なかでも、Sクラスビルは3.7%(同0.9ポイント増)と大幅に上昇。都心部の大型優良ビルでテナントの本社移転に伴う空室が発生したこと、景気の先行き不透明感からオフィス移転の動きが鈍いことが影響したもの。また、平均募集賃料は坪当たり1万5,270円(同0.6%増)とほぼ横ばいだった。
大阪市の空室率は6.6%(同増減なし)。統合移転等による空室が顕在化したものの、拡張移転等の需要がこれを吸収した形。平均募集賃料は、坪当たり9,060円(同1.5%増)だった。
名古屋市の空室率は7.7%(同増減なし)。テナントの動きは停滞しており、景気先行き不透明感から、コスト削減を目的としたお五機が増えている。平均募集賃料は坪当たり9,770円(同0.3%増)だった。