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「第19回不動産投資家調査」結果を発表/JREI

 (財)日本不動産研究所(JREI)は、2008年10月末時点の「不動産投資家調査」結果を発表した。

 同調査は、期待利回りを中心とした投資スタンスや、今後の賃料の見通しなど、投資家等市場参加者の期待値に関する回答を集計したもの。調査対象は、年金基金、生命保険、不動産賃貸、投資銀行、商業銀行・レンダー、ディベロッパー、アセット・マネージャー、格付機関など204社で、回収数は、114社。結果の数値は中央値を採用した。
 
 過去6ヵ月の不動産投資の関わりについての問いでは、69%が不動産を購入、52%が売却、25%が購入・売却のアドバイス、15%が証券化のアレンジをしたと回答。
 今後1年の不動産投資に関しての考え方についての問いには、66%が「新規投資を積極的に行なう」と回答している一方、37%は「当面、新規投資は控える」との回答となった。
 千代田区丸の内エリアのAクラスビルに投資する場合に期待する数字については、期待利回り4.8%、内部収益率(IRR)4.7%であった。

 賃貸住宅の期待利回りについては、「ワンルーム」が城南地区5.5%・城東地区5.8%、「ファミリー向け」が同じく5.5%・5.9%、「外国人向け高級賃貸住宅」が同じく5.5%・5.3%となった。
 東京以外の地区における上記と同等条件の賃貸住宅一棟の期待利回りについては、札幌の「ワンルーム」・「ファミリー向け」が最も高く7.0%で、横浜が「ワンルーム」「ファミリータイプ」とも6.0%となった。

 商業ビルの期待利回りについては、東京都心まで1時間程度の主要幹線道路沿いの「郊外型ショッピングセンター」が6.0%。「都心型専門店」(銀座・表参道地区)は4.2%に。東京以外の地区ではどこも6.0%前後であったが、札幌、仙台、広島の3都市が7.0%と若干高めとなった。


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