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23区の空室率わずかに上昇/東京ビル協、10月期「ビル経営動向調査」

 (社)東京ビルヂング協会(東京都千代田区、会長:髙木丈太郎氏)は、会員企業を対象に四半期ごとに調査している「ビル経営動向調査」(2008年10月期)の結果を発表した。調査対象は303社、回答会社数は121社、回収率は39.9%。

 東京23区の坪当たり賃料水準は、上限3万1,802円(前回調査時3万2,893円)、下限1万9,469円(同1万9,669円)でともに下落。区別にみると千代田区の上限が3万7,941円(同3万9,306円)が下落したのに対し、下限は2万3,750円(同2万3,529円)とほぼ横ばい。また港区も上限3万3,462円(同3万4,352円)が下落したのに対し、下限1万9,423円(同1万9,231円)はほぼ横ばいだった。中央区は上限2万8,269円(同2万8,864円)、下限1万6,731円(同1万7,035円)と、ともに若干の下落。新宿区は上限2万9,167円(同3万3,409円)、下限2万833円(同2万2,955円)、渋谷区は上限3万3,125円が横ばいだったのに対し、下限1万9,375円(同2万円)となった。

 23区の空室率は、2.6%(同2.5%)とわずかながら上昇した。区別では、千代田区が若干の低下、中央・渋谷区で若干の上昇、港・新宿区でやや大きな上昇幅となった。都心5区以外の地区は4.0%(同5.1%)と低下した。

 23区の過去3ヵ月の賃貸水準景況感指数は、賃料水準からみた景況感、空室からみた景況感とも前回に引き続きマイナスとなりマイナス幅が拡大。3ヵ月後の指数は、▲21.2(同▲5.7)となった。

 23区の空室景況感指数は、3ヵ月前との比較で前回に引き続きマイナス幅が拡大し、▲7.3(同▲2.8)に。3ヵ月後との比較では、▲17.6(同▲2.5)となり、いずれもマイナス幅が拡大する傾向にある。


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