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ダイア建設、民事再生手続きを申立て。負債総額は約300億円

 ダイア建設(株)は19日、東京地方裁判所に民事再生手続きを申立て、受理された。

 同社は1976年に五光住宅(株)として設立、翌年に現・社名に商号を変更後、マンションの分譲事業を中心に事業規模を拡大してきた。

 89年に東証2部へ上場、連結子会社を通じてファイナンス事業やホテル事業なども手がけてきたが、バブル崩壊により多額の不良資産・不稼動資産を抱えることになり、2003年より(株)産業再生機構の支援のもと、マンション分譲事業およびマンション管理・リフォーム事業に注力、ノンコア事業を売却し、リストラを敢行するなど、事業の黒字化を図ってきた。

 しかし、資材価格高騰や建築基準法改正による工事遅延などにより収益が悪化。マンション販売高も伸び悩むなか、関連会社3社を売却し、完成在庫の一括処分等を実施するなど、資金繰りの改善を図ったものの、マンション分譲・販売が大きく落ち込んだうえ、市況の変化により資金繰りに窮することとなったことから、法的手続きにより再建することを決断、民事再生手続きを申請したもの。

 今後、スポンサーの選定・支援を得て、事業の再生を図る方針。
 なお、負債総額は約300億円。


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