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08年の首都圏マンション、供給量28%減の4万3,000戸台に/不経研調査

 (株)不動産経済研究所は20日、2008年1年間の首都圏マンション市場動向を発表した。

 08年1月~12月に首都圏で供給された民間分譲マンションは4万3,733戸で、前年比▲28.3%の大幅減、3年連続の2ケタ減となった。都県別に供給量をみると、東京都区部が1万5,602戸(前年比▲5.8%)、都下4,355戸(同▲43.6%)、神奈川県1万1,824戸(同▲30.5%)、埼玉県5,688戸(同▲33.3%)、千葉県6,264戸(同▲44.0%)と都区部を除いた全エリアで3割を超える大幅減となった。

 分譲価格は、首都圏平均で4,775万円(同2.8%上昇)で、6年連続の上昇となった。ただし都県別では、都区部が5,932万円(同▲3.1%)、都下4,668万円(同9.5%上昇)、神奈川県4,473万円(同▲0.6%)、埼玉県3,614万円(同▲1.9%)、千葉県3,589万円(同▲2.3%)と、都下をのぞき全面下落している。1平方メートル単価は65万円(同5.9%上昇)と3年連続上昇した。

 初月契約率は、平均で62.7%(同▲7.0ポイント)と60%台前半まで落ち込んだ。販売在庫数も、12月末現在で1万2,427戸(07年末1万763戸)と1万戸を大きく上回っており、3年連続の増加。

 なお同社は、09年の供給を08年比7.5%増の4万7,000戸程度と予測している。


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