(株)矢野経済研究所は26日、「住宅リフォーム市場に関する調査結果2008」を発表した。
08年10月~09年1月の期間に、住宅リフォーム関連事業者等20社に対して、同社専門研究員による直接面談および文献調査を併用して実施したもの。
07年の住宅リフォーム市場規模は5兆7,645億円(前年比▲3.7%)で、2年連続の減少となった。売上げを伸ばした上位事業者と、売上げ減少により倒産・廃業を余儀なくされた小規模事業者など二極化が大きく進んだ結果となった。
短・中期的な見通しでは、08年の市場規模は06年並みの約6.0兆円に回復すると予測。底堅い需要がある修理・修繕分野のリフォームが中心となり、市場は横ばいから微増で推移する、と見込んでいる。
07年のマンションの専有部分の市場規模は6,540億円(同2.7%増)と推計。今後のマンションリフォーム市場は2015年に8,290億円(07年比26.8%増)まで拡大すると予測している。同社では、マンションは一戸建てよりも耐久性が比較的長いこと、スケルトンリフォームなどの大胆なリフォームができることから、今後の需要喚起として期待が持てる分野とし、これからがマンションリフォームの拡大時期である、と予測している。
なお、同調査結果の詳細は1月16日発刊の「2008年版 住宅リフォーム市場の展望と戦略」に掲載。A4版407頁で、定価は11万5,500円(税込)。