(社)建築・設備維持保全推進協会(BELCA、会長:髙木丈太郎氏)は10日、「第18回BELCA賞」表彰物件10物件を決定した。
同賞は、わが国初の既存建築物の総合的表彰制度で、適切な維持保全や改修を実施した既存の建築物のうち、とくに優れたものを表彰している。良好な建築ストックの形成に寄与することを目的に設けられ、ロングライフとベストリフォームの2部門からなる。
ロングライフ部門では、1933年竣工の老舗百貨店でありながら、長期保全計画の作成と、増改築により耐震性能、省エネルギー・省資源化が図られている「伊勢丹本店本館」(東京都新宿区)など4物件を選定。また、ベストリフォーム部門では、三井家の迎賓館として建築された歴史的建造物を次代に継承するため、最新の免震リフォームが施された「綱町三井倶楽部」(東京都港区)など6物件を選定した。