不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

1月のオフィスビル空室率、東京主要5区と名古屋は依然高水準/CBRE調査

 シービー・リチャードエリス(株)(CBRE)は10日、2009年1月期のオフィスビル市況速報を発表した。

 東京主要5区の空室率は3.4%(前月比0.2ポイント増)で、なかでもSクラスビルは前期と同様6.0%と高止まり。A・Cクラスビルとも前月に発生した空室の消化が進まなかった。来期以降、まとまった面積の空室発生が予定され、優良大型ビルの需給緩和が進むとしている。主要5区の平均募集賃料は、坪当たり1万5,310円(同▲0.3%)。

 大阪市の空室率は7.1%(同▲0.1ポイント)。Sクラスビルについては横ばいの1.0%、Aクラスビルについては3.1%(同▲0.2ポイント)。
 平均募集賃料は、坪当たり8,940円(同▲1.1%)。

 名古屋市の空室率は8.6%(同0.3ポイント増)で、1992年の観測以来最も高かった04年6月期の8.8%に迫る水準。一部の築浅ビル以外、移転や撤退などにより発生した空室に対して、後継テナントが決定せず空室を抱えるケースが増えたことによるもの。Aクラスビルについては4.5%(同0.1ポイント増)となった。
 平均募集賃料は、坪当たり9,650円(同▲0.6%)。


最新刊のお知らせ

2025年7月号

定住・関係人口増加で空き家も活用? ご購読はこちら