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「次世代超省エネ住宅」での実証実験を開始/菱重興産グループ

次世代型超省エネ住宅「エコスカイハウス」外観

 三菱重工業グループの菱重エステート(株)(東京都港区、代表取締役社長:木村信雄氏)など菱重興産グループ7社はこのほど、OM計画(株)(静岡県浜松市、代表取締役:石原信也氏)と共同で開発した次世代超省エネ住宅「エコスカイハウス」のモデルハウスが竣工し、同住宅を用い、省エネ効果の実証実験を開始すると発表した。

 モデルハウスは、横浜市西区北軽井沢の三菱重工社宅敷地内に建設したもので、延床面積は129.17平方メートル。実際に4人家族に生活してもらい、2010年3月までの1年間、室内外の温湿度・電力消費量など四季を通じた省エネデータを取得し、適宜設計に反映させていく。

 「エコスカイハウス」は、「太陽光発電+パッシブソーラーハイブリッドシステム」により、電気と温風を作り出すほか、夏場は地熱利用による“Light Coolingシステム”で冷房負荷を軽減。冬場は回収暖気と床下蓄熱を適切に組み合わせ、室内暖房に活用する。また、屋根頂部に設置したガラス製ソーラーベンチレーションボックスにより、空気の比重差を利用して効果的な自然換気を実現する。これらの導入で、標準世帯の平均的使用エネルギーの97%以上を、自然エネルギーからまかなえるシステムの実用化をめざす。

 なお、同プロジェクトは国土交通省の「平成20年度住宅・建築関連先導技術開発助成事業」に指定されている。


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