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サービスアパートメント「シタディーン」ブランド第1号店を新宿にオープン/三菱地所

サービスアパートメント「シタディーン新宿」外観
サービスアパートメント「シタディーン新宿」客室
併設されているフィットネスジム

 三菱地所(株)は25日、3月1日に開業予定のサービスアパートメント「シタディーン新宿」(東京都新宿区、全160室)を報道陣に公開した。

 世界22ヵ国で60ヵ所以上のサービスアパートメントを開発・運営するアスコット社(シンガポール)と共同で開発するもの。両社が共同開発したサービスアパートメントとしては3施設目で、両社が出資するSPCが開発主体となり、三菱地所が開発業務を受託している。アスコット社の展開するサービスアパートメントブランドで最も廉価で宿泊可能な「シタディーン」ブランドの日本第1号施設となる。

 ホテルの利便性とアパートのプライベート感覚を融合いたサービスアパートメントで、海外からの長期出張者を主なターゲットに、フロントサービスやリネンサプライ、清掃サービス等の付帯サービスとともに、家具付き住戸を1ヵ月~数ヵ月賃貸する。また、周辺のホテルよりも割安で広い部屋を提供することにより数日から2週間程度の滞在ニーズも開拓する。

 「シタディーン新宿」は、東京メトロ丸の内線「新宿御苑」駅徒歩5分、都営新宿線「新宿三丁目」駅徒歩6分に位置する鉄筋コンクリート造地上12階地下1階の建物で、総客室数は160室。

 全客室は25~31平方メートルのSTUDIOタイプで、ソファベッドの活用により、1室最大3名が宿泊できる。
 また、2室を1室として利用できるコネクティングルームを用意することで、家族滞在ニーズにも応える。

 全室に電子レンジや冷蔵庫、トースターを配したキッチン、液晶テレビ、DVDプレーヤー等を完備。
 また、フィットネスジムやランドリー室、レジデンスラウンジ、ブレックファストラウンジなども付帯している。

 2009年6月末までオープン記念価格1人1泊8,800円で宿泊できるが、以降は1泊1室2万3,100円となる予定。1ヵ月滞在すると25万~30万円にディスカウントされる。初年度の稼働率は70%を見込んでいる。

 内覧会で挨拶した、三菱地所都市開発事業部副長の坂川正樹氏は「日本に訪れる外国人の数も減少傾向で、その予算も限られてきた。そうしたなかで、比較的安価で滞在できるコンパクトなサービスアパートメントをオープンすることは、時宣にかなっている。アスコット社はグローバルに顧客がいる。今後も、外国人、観光客、ビジネスマン等幅広いニーズが期待できる市場性のあるエリアを選定し、年1施設程度のペースでシタディーンブランドのサービスアパートメントを開発していきたい」と語った。

 なお、運営は(株)アスコット・ジャパン。
 
 同社では今後もシタディーンブランドの開発に注力し、来春には京都に2号店をオープンする予定。

 「シタディーン」はフランス語で「都市生活者」の意味。


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