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三大都市圏のビル空室率、揃って上昇。名古屋はバブル後最高に/CBRE調査

 シービー・リチャードエリス(株)(CBRE)は10日、2009年2月期のオフィスビル市況速報を発表した。

 東京主要5区の空室率は3.5%(前月比0.1ポイント増)、Aクラスビル3.6%(同0.1ポイント増)、Sクラスビル6.2%(同0.2ポイント増)。08年のコスト削減を目的とした大型移転の後継テナントが決定しない状況で、空室の消化が進まなかった。平均募集賃料は、坪当たり1万5,160円(同▲1.0%)。

 大阪市の空室率は7.4%(同0.3ポイント増)。Aクラスビル3.2%(同0.1ポイント増)、Sクラスビル1.0%(同変動なし)。中規模ビルが空室を抱えたまま竣工したこと、リニューアルの完了やオーナーチェンジ後テナントを再募集したビルが増えたことなどから全体の空室率が上昇した。平均募集賃料は、坪当たり8,950円(同0.1%増)。

 名古屋市の空室率は9.3%(同0.7ポイント増)と大幅に上昇し、1992年の調査開始以降で最も高い水準となったまとまった空室を抱え竣工したビルが多かったこと、後継テナントが決定せず空室を抱えるケースが増えたことによるもの。Aクラスビルは5.7%(同1.2ポイント増)となった。平均募集賃料は、坪当たり9,680円(同0.3%増)。


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