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パシフィックHD破たん、「影響は限定的」も新スポンサー選定急ぐ/NRIC、NCI

 日本レジデンシャル投資法人(NRIC)と日本コマーシャル投資法人(NCI)は10日、スポンサー企業であるパシフィックホールディングス(株)(PHI)が同日会社更生手続きを開始したことから、両投資法人と資産運用会社への影響等についての見解を明らかにした。

 両投資法人とも「投資法人および資産運用会社は、スポンサー会社とは区分して運営され、資産も完全に分離されているため、その影響を直接受けることはない」とした。

 しかしPHIは、NRICの資産運用会社「パシフィックレジデンシャル(株)」の株式93.8%、NCIの資産運用会社「パシフィックコマーシャル(株)」の株式100%を持ち、かつ両社の従業員はほとんどPHIからの出向者で占められている。両投資法人とも、「資産運用会社の従業員については、PHIからの転籍手続きを進めるため問題はない」としながらも、「サポートライン契約に基づく投資用不動産の情報提供等が長期的に受けられなくなった場合は、中長期的な成長戦略に一定の影響を受ける可能性がある」としている。

 なお、両投資法人とも「スポンサー企業の不在は、長期的に安定した財務基盤・成長戦略を築くうえで重要」との観点から、関係金融機関等と連携しながら、新スポンサー選定を本格化する方針。


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