積水ハウス(株)は、同社の完全子会社である(株)住まいの図書館が、住まい学大系・第102巻として「中廊下の住宅~明治大正昭和の暮らしを間取りに読む~」(青木正夫・岡 俊江・鈴木義弘共著)を発刊したと発表した。
(株)住まいの図書館は、1987年の設立以来、住宅関連分野で活躍中の有識者や研究家の協力を得ながら、積水ハウスが蓄積してきた住宅に関わる研究成果などを「住まい学大系」として出版してきた。99年の通巻100巻の発行をもって、その活動に区切りをつけていたが、読者や関係者からの出版再開の声が多かったことから、第2期をスタートしたもの。
同書では、「日本人の住まいとは何か」という課題に対し、歴史的文献から新聞のチラシまで多くの実例を調査し、明治・大正・昭和と130年にわたる日本人の生活が、中流住宅では特に「中廊下」に映し出されていることを導き出し、中廊下型住宅の生成過程を歴史的・具体的に実証している。
発行は住まいの図書館出版局、小B6判・本文268頁+栞25頁。定価は2400円(税別)。