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地価公示、最も下落した住宅地は港区の▲14.2%/東京都

 東京都は24日、平成21年度地価公示の東京都分2,853地点の概要を発表した。

 東京都全域では、住宅地、商業地、準工業地および全用途の平均変動率は、平成18年以降上昇傾向にあったが、いずれも4年ぶりに下落に転じた。

○住宅地
 区部では、対前年平均変動率が全23区において、前年までの上昇傾向から下落に転じた。
 もっとも下落したのは港区▲14.2%。渋谷区、品川区、目黒区、世田谷区および杉並区でも二桁台の減少となった。
 一方、下落率が比較的小さな区は、足立区(▲2.7%)、千代田区、北区、江東区、墨田区および葛飾区など。
 都心エリアおよび西部地域の下落傾向が顕著で、東部地域の下落傾向が比較的緩やかな傾向となった。

 また、多摩地区では、区部と同様、全26市が下落に転じた。
 下落率1位は武蔵野市の▲9.0%。以下、三鷹市、調布市、狛江市が続くが、区部と比較して下落傾向は緩やかであった。
 一方、下落傾向が比較的小さい市は、稲城市▲2.7%、多摩市、町田市など。

 町村部では、瑞穂町および日の出町が昨年の上昇から下落に転じたほか、檜原村および奥多摩町は引き続き下落傾向。

○商業地
 区部では、住宅地と同様、全23区において、前年までの上昇傾向から下落に転じた。
 下落率1位は港区の▲13.1%。品川区、杉並区、豊島区および目黒区で、二桁台の減少となった。
 一方、下落傾向が比較的小さい区は足立区の▲2.1%のほか。葛飾区および中央区。

 多摩地区では、26市で下落に転じた。
 下落率1位は三鷹市の▲7.4%。以下、武蔵野市、調布市、武蔵村山市で下落傾向は区部と比較して緩やかであった。
 一方、下落率が比較的小さい市は町田市の▲3.1%。あきる野市、八王子市、多摩市および福生市であった。

 詳細は東京都ホームページを参照のこと。


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