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23区の空室率3.2%。わずかに上昇/東京ビル協、「09年1月期ビル経営動向調査」

 (社)東京ビルヂング協会は、会員企業を対象に四半期ごとに実施している「ビル経営動向調査」(2009年1月期)の結果を発表した。調査対象は299社、回答会社数は115社、回収率は38.5%。

 東京23区の坪当たり賃料水準は上限3万1,500円(前回調査時3万1,802円)、下限1万9,154円(同1万9,469円)と、ともに下落した。
 区別に見ると、千代田区は上限3万5,833円(同3万7,941円)、下限2万3,258円(同2万3,750円)、中央区は上限2万8,311円(同2万8,269円)、下限1万6,959円(同1万6,731円)とわずかに上昇した。港区は上限3万1,964円(同3万3,462円)、下限1万8,929円(同1万9,423円)。新宿区は上限が3万2,083円(同2万9,167円)と上昇し、下限が2万417円(同2万833円)、渋谷区は上限3万833円(同3万3,125円)、下限1万7,500円(同1万9,375円)とともに下落。一方でその他の区(都心5区以外)では、上限2万8,571円(同2万4,038円)と上昇、下限が1万5,357円(同1万6,346円)と下落するなど、ばらつきのある結果となった。
 
 23区の空室率は3.2%(前回2.6%)と若干上昇。区別では新宿区が低下(3.8%が今回3.1%)したのみで、そのほかの区域は上昇。都心5区以外の平均では5.9%(前回4.0%)と上昇した。

 23区の3ヵ月前と比較した賃料水準景況感指数は▲27.7(同▲10.8)、3ヵ月後の同指数は▲37.9(同▲21.2)となり、ともに前回の調査時よりもマイナス傾向が強くなり、また23区の3ヵ月前と比較した空室景況感指数は▲26.7(同▲7.3)、3ヵ月後の同指数は▲34.6(同▲17.6)となり、すべての地域において前回調査時よりもマイナス傾向となった。


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