不動産マーケティングを手がけるアトラクターズ・ラボ(株)は3日、「東京23区賃貸マンションシリーズ別相場割高度調査」を発表した。
自社の賃貸住宅データベースを用い、東京23区の主なマンションシリーズの賃料が相場よりどの程度高いのか、面積・立地・築年・礼金月数などで補正を行なった相場賃料に対しての差異を%で表現したもの。
東京23区の4,474棟を賃貸マンションブランド名で集計、サンプル棟数10件以上のブランドをランキングした。
これによると、最も高いのは「ヒルズ(森ビル)」シリーズの32.9%(相場より32.9%割高)となった。2位には「レオパレス(レオパレス21)」シリーズ(27.4%)がつけ、この2シリーズの割高度が他ブランドを引き離す結果となった。格付け3位には「ラ・トゥール(住友不動産)」シリーズ(18.9%)、4位には「イプセ(モリモト、ビ・ライフ投資法人)」シリーズ(17.0%)、5位に「デュープレックス(リテック・コンサルタンツ)」シリーズがランクインした。なお「パシフィック」、「パークアクシス」、「プレミア」などのREIT物件は相場より5~10%程度高め、「UR」物件は相場とほぼ同じ程度(▲0.6%)という結果であった。
賃貸住宅市場は、以前は地主の節税対策として建設されたものがほとんどだったが、不動産証券化市場の拡大により法人が参入、ここ数年急速に伸びたことを伺わせる結果となった。