相模鉄道(株)は9日、不動産関連の事業を手がける連結子会社群を再編すると発表した。
現在、同社グループには、沿線駅前の商業施設など面的複合開発を手がける(株)相鉄アーバンクリエイトと、不動産分譲事業・賃貸事業と面的開発整備(土地区画整理など)事業を手がける相鉄不動産(株)がある。まず、再編の準備会社として、4月10日に相鉄都市開発(株)(横浜市西区、代表:久保田 豊・相鉄不動産社長)を設立。10年1月1日、相鉄不動産の手がける面的開発整備事業を、相鉄アーバンクリエイトに経営統合。残りの事業を相鉄都市開発(株)に移管する。
会社分割により、相鉄不動産はいったん消滅するが、同社から事業を承継した相鉄都市開発を相鉄不動産に改称する。相鉄アーバンクリエイトは、市街地再開発事業や等価交換事業に加え区画整理事業を手がけることで、多様な事業を展開する。一方、相鉄不動産は、面的開発整備事業を切り離すことで財務体質の改善を図りながら、賃貸マンション事業へも進出。不動産分譲業、マンション・老人ホームなどの居住系賃貸業、別荘業を総合的に展開する「レジデンシャル事業会社」として位置づける。