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関係会社株式評価損計上等で最終赤字81億円/ゼクス09年5月期第3四半期決算

 (株)ゼクスは14日、2009年5月期第3四半期決算を発表した。

 当期(08年6月1日~09年2月28日)は、連結売上高115億5,400万円(前年同期533億2,600万円)、営業利益▲28億6,400万円(同15億6,700万円)、経常利益▲53億9,400万円(同▲4,400万円)、当期純利益▲81億3,300万円(同▲6億1,900万円)。

 08年7月4日付で発表した「ゼクスリバイバルプラン2011」を大幅に見直し、新たに「中期再建計画」を策定。財務体質の改善、グループ内各事業の競争力強化に向けて取り組んだが、業績回復を実現できず、大幅な利益減となった。

 また、同社の持分法適用関連会社である(株)中央コーポレーションにて、09年5月期第3四半期に関する監査が現在も継続しており、決算発表予定日を延期したため、今期決算に中央コーポレーションの持分法投資損益を算出できず、ゼクスおよび同社連結子会社の保有する中央コーポレーション株式全額に対し、特別損失として関係会社株式評価損を24億4,200万円を計上した。

 不動産コンサルティング事業は、金融機関の不動産案件に対する融資姿勢のさらなる厳格化、不動産需要の急激な縮小で保有物件の売却交渉は難航。売上高39億2,400万円、営業利益は551万円となった。

 シニアハウジング&サービス事業は、所得環境および雇用環境の悪化に伴う消費マインドの落ち込みにより入居率推移は計画を下回り、営業経費を吸収することができず、売上高73億9,100万円、営業利益▲16億4,200万円となった。

 なお、通期では、連結売上高130億円、営業利益▲40億円、経常利益▲90億円、当期純利益▲98億円を見込んでいる。


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