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業界初、国産材合板への「カーボンフットプリント」表示を開始/住友林業

 住友林業(株)の子会社である住友林業クレスト(株)(東京都千代田区、社長:安田敏男氏)は、製造・販売する国産材合板への自主的な「カーボンフットプリント」表示を、5月より開始する。木材製品へのカーボンフットプリント表示は、業界初の取組み。

 「カーボンフットプリント」とは、原材料調達から廃棄・リサイクルまで、商品・サービスのライフサイクル全般において排出された温室効果ガスをCO2に換算し、簡易な方法でわかりやすく表示したもの。

 2006年度から東京農工大学と共同で、同社グループの原材料調達、製造、輸送、販売、使用、再利用、廃棄まで、すべての段階での環境負荷を総合して評価する方法を用いた調査を行なっており、07年度には住友林業クレスト小松島事業所が製造する合板に関する同調査を実施。その結果、合板の原材料調達から生産までの温室効果ガス排出量が把握でき、同社製品へのカーボンフットプリントの表示が可能となった。

 住友林業クレストでは、今回表示された数値を基にして、さらなるCO2排出量削減を進めていく方針。また、今回の表示は自主表示となるが、今後は市場導入に向け、制度化が進められているカーボンフットプリント制度の活用も検討していく。


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