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「三菱一号館」を復元、「丸の内パークビルディング」が竣工/三菱地所

「丸の内パークビルディング」全景。手前の煉瓦造の低層建物が「三菱一号館」

 三菱地所(株)は27日、「丸の内パークビルディング」および「三菱一号館」(東京都千代田区)が30日に竣工すると発表した。

 同プロジェクトは、地上34階建て、約15万8,000平方メートルのオフィスゾーンと約1万8,000平方メートルの商業ゾーンを擁する「丸の内パークビルディング」と、1894年に丸の内最初のオフィスビルとして竣工した「三菱一号館」の復元建物で構成される。

 敷地面積1万1,900平方メートル、延床面積20万5,000平方メートルの「丸の内パークビルディング」は、オフィス基準階を丸の内エリア最大級となる1,000坪超の無柱空間とし、天井高は2.85m、OAフロアは150mm、奥行は最大約20mを確保した。また、環境と共生するまちづくりをめざし、屋上の太陽光発電パネル(約60kw)の設置や超高効率照明器具やエアフローウィンドウシステムの採用など、さまざまな省エネ・環境負荷低減の取組みを行なっている。

 テナント募集は07年から行なわれ、新日本製鐵(株)、三菱商事(株)が本社を移転するなど、竣工時から満室稼働する。地下1階から地上3階の飲食・物販店舗が入るアネックス棟と、4階の商業ゾーン(フィットネスクラブが入居予定)は、9月3日オープン予定。

 一方、「三菱一号館」は、当時の設計図や保存材料を用い、可能な限り忠実に復元。当時の製法により中国で焼き上げたレンガ230万個が使われている。内部は美術館として利用される。


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