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ビル事業堅調で売上高19%増に/三菱地所09年3月期決算

 三菱地所(株)は4月30日、2009年3月期決算を発表した。

 当期(08年4月1日~09年3月31日)の連結営業収益は9,426億2,600万円(前期比19.7%増)、営業利益は1,385億6,700万円(同▲22.1%)、経常利益は1,086億2,400万円(同▲33.0%)、当期純利益は454億2,300万円(同▲47.8%)。

 特別損益については、関係会社株式売却益62億8,300万円を特別利益に計上するも、投資有価証券評価損75億2,400万円、たな卸資産評価損73億7,500万円、不動産売買契約解除損49億9,100万円等の計249億200万円を営業損失として計上。その結果、減益となった。

 セグメント別にみると、ビル事業では、「新丸ビル」等の通期稼働、既存ビルの賃料上昇、連結子会社である(株)サンシャインシティなどの収益が寄与するとともに、ビル運営管理受託収益も管理受託面積の増加により増収。営業収益4,066億600万円(同0.7%増)、営業利益1,192億400万円(同0.4%増)の増収増益となった。

 住宅事業では、マンション事業において、連結子会社である藤和不動産(株)のマンション売上げを計上したことから、営業収益は3,090億3,900万円(同44.5%増)と増収。一方、藤和不動産の営業損失を計上したため、営業損益は154億6,000万円(前期:営業利益243億2,600万円)。

 決算説明会において、同社執行役員広報部長の清沢光司氏は「今期のビル空室率は2.86%と、依然として低水準。一方、マンション完成在庫は895戸・414億2,600万円まで拡大したが、たな卸評価損を計上し、原価・工事費が下がってきたことから、平成22年度は盛り返したい」と語った。

 次期については、営業収益9,945億円、営業利益1,420億円、経常利益1,090億円、当期純利益550億円を見込む。


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