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日本初の産学連携による再開発「芝浦ルネサイト」が竣工/芝浦工業大学ほか

「芝浦ルネサイト」全体パース
「芝浦工業大学芝浦キャンパス」外観
竣工式でのテープカットの様子

 学校法人芝浦工業大学、(株)新日鉄都市開発、日本土地建物(株)が共同で展開し、戸田建設(株)が設計・施工等を手がけた「芝浦ルネサイト」(東京都港区)が9日に竣工。同日、記者発表会が開催された。

 「芝浦ルネサイト」は、JR「田町」駅より徒歩3分に位置。芝浦工業大学のキャンパス移転後の跡地を、大学が中心となって民間事業会社と連携して開発した、日本初の産学共同再開発計画。開発面積は7,565.41平方メートル。
 「芝浦工業大学芝浦キャンパス」(鉄骨鉄筋コンクリート造地上8階地下1階)が所在するA街区、オフィス棟「芝浦ルネサイトタワー」(鉄骨造地上19階地下2階)のB街区、「ホテルグレイスリー田町」(鉄筋コンクリート造地上11階、総客室数216室)のC街区により構成されている。

 「環境」「景観」「防災」の3ポイントからなる「まちづくりガイドライン」にもとづき、三街区一貫した開発を実現。約3,300本の植栽を配すなど、緑豊かな都市環境を創出したほか、各街区の建物にゆるやかな統一感を持たせ、一体感のある景観を演出。さらに、災害時に地域に貢献できる都市機能を備えた。

 また、芝浦キャンパスの夏期休暇等に、オフィス棟の入居企業やホテル関係者の研修用途で利用することができるシステムなど、まちの利用者にメリットを提供する三街区の連携サービスを構築。
 そのほか、竣工後も「まちづくりガイドライン」の理念を受け継いだ管理・運営を実現すべく、エリアマネジメント組織「芝浦ルネサイトまちづくり連絡会」を設立。三街区のみならず、周辺地域の発展にも貢献していく。

 芝浦工業大学理事長・長友隆男氏は代表あいさつで「『芝浦ルネサイト』は、地域との融和を図った先進的な事例として芝浦の新たなランドマークとなるだろう。さまざまな交流が生まれ、新たな付加価値が創造されることで、まちが永続的に発展していくことを願う」と述べた。


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