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マンション管理市場、2010年には5,900億円突破/矢野経済研究所調査

 (株)矢野経済研究所は18日、「マンション管理市場に関する調査結果2009」を発表した。08年11月~09年2月、マンション管理事業者13社へ、専門研究員による直接面談および文献調査を併用して調査した。

 07年のマンション管理市場規模(管理委託費ベース)は5,163億円(前年比7.2%増)、08年は5,503億円(同6.6%増)と推計。新築分譲マンション着工戸数増により、03年から年率6%台の順調な伸びが続いていたが、不動産市況の低迷により、09年以降は伸び率が3%台に落ち込むと予測。09年は5,712億円(同3.8%増)、10年は5,935億円(同3.9%増)となると予測している。

 また、09年の同市場における管理戸数、管理委託費をベースとした上位10社のシェアは40%、上位15社では50%、上位20社では55%、上位30社では60%と予測。ディベロッパー系列管理会社のM&Aが進行するなど、大手管理会社を中心とした業界再編がますます進行するとしている。

 同社は、同業界における、今後の注目すべき動きについて「マンション管理サービス自体は、いまや成熟期を迎えており、今後はサービス内容の充実によりいかに差別化を図れるかがポイント。加えて、長期修繕計画や建替えに伴うマンション管理組合との合意形成に対する支援体制、それらに対する綿密な資金繰り計画など、資産価値向上に対する助言なども求められる」と分析している。


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