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「証券化市場の再生と信頼回復を」/ARES第7回通常総会

「2009年度は再生と信頼回復の年としたい」とあいさつする理事長の岩沙弘道氏(三井不動産(株)代表取締役)

 (社)不動産証券化協会は21日、東京會舘(東京都千代田区)にて第7回通常総会懇親会を開催した。

 総会で理事長に選出された岩沙弘道氏(三井不動産(株)代表取締役)は会の冒頭、「市場規模が前年度比65.3%ダウンという落込みをみせるなど、楽観を許さない状況にある。こうした状況に鑑み、議員の先生方および関係各庁には、2度にわたる補正予算を組んでいただくなど、市場支援策を講じていただいたことに深く感謝したい。市場の期待にも応えるべく、2009年度は“再生と信頼回復”を掲げ、活動を実施していきたい」とあいさつ。
 具体的には、JREIT市場の再生、プライベート市場の再構築、自己規律確保への取組みを柱に、事業を実施していく考えを明らかにした。

 また、JREITのセイフティーネットとして、政策投資銀行などの資金を活用した官民一体ファンドの早期実現を図るため各方面が調整を続けていること、平成21年度税制改正において導管性要件が緩和され、JREITの合併に道が開かれたことなどについても高く評価した。

 なお、同協会では今後、自己規律確保のため、コンプライアンスカリキュラムを新たに作成、同協会マスター認定者を中心にモラル向上を図っていく。

 懇親会は、金融担当副大臣の谷本龍哉氏、国土交通大臣政務官西銘恒三郎氏、自由民主党幹事長細田博之氏など多数の来賓を迎え、盛会となった。
 


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