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「楽待物件統計レポート09年1月~3月期」を公表/ファーストロジック調査

 不動産ポータルサイトを運営する(株)ファーストロジックは21日、不動産の逆オークションサイト「楽待」(http://rakumachi.com/)において、2008年よりデータ蓄積してきた市場動向データを分析。「不動産購入者が求める物件と市場物件動向」として発表した。

 「楽待」は、物件購入希望者に物件情報が届く、不動産売買の逆オークションシステム。
 購入希望者は、ほしい物件の条件を登録しておけば、その条件に合致した物件情報が不動産会社から楽待を通じて提供され、待っているだけで、匿名でほしい情報を手に入れることができる。

 調査期間は、投資版が08年1月1日~09年4月30日、住宅版が09年1月1日~4月30日。対象は、住宅版、不動産投資版それぞれのWebサイトにおいて、「新規登録された物件」と「エンドユーザーから問合せが発生した物件」。

 これによると、投資用1棟物件の新規登録物件の平均販売価格は「1億9,512万円」で、平均利回りは「9.74%」となった。1年前と比較すると、価格は「+2,328万円」、利回り「+1.23%」とともに上昇。1年 前に比べて同価格でもより価値が高い物件が流通していることがわかった。

 投資用区分所有の新規登録物件の平均販売価格は「1,960万円」で、平均利回りは「11.2%」となった。1年前と比較すると、価格は「-950万円」、利回り「+1.73%」となった。価格が下がった分だけ利回りが上昇し、市況の影響が色濃く出る結果となった。

 09年第1四半期における、東京都の中古マンションの新規登録物件の平均販売価格は「3,899万円」。09年4月では「4,215万円」となり、決算期が過ぎ供給価格は上昇傾向にあることがわかった。


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